福岡県は、九州北部に位置する県です。アジアの玄関口と称されるように、大陸と船で行き来しやすい立地が特徴。福岡県には、福岡市と北九州市という2つの政令指定都市があり、それぞれ、天神エリア、博多エリア、小倉エリアが主要エリアです。
福岡は、第三次産業であるサービス業が多く、また、東京や大阪の支店が多いのも特徴で、東京や大阪の動向の影響を受けやすい傾向があります。そんな中でも、博多明太子は福岡の名産品として全国的にも有名です。博多人形や博多織、久留米絣といった伝統工芸、ブランド米である「夢つくし」や「元気つくし」、「あまおう」「とよのか」のイチゴもあります。
福岡空港は、市内へのアクセスが便利なことで有名かもしれません。空港からは地下鉄に直結、そして博多駅までは約5分、天神駅でも約10分で到着します。飛行機を利用して関東・関西へのアクセスがしやすいです。新幹線も通っており、広島や岡山など、本州の県へのアクセスも便利です。
福岡市の中核病院は九州大学病院、福岡大学病院、九州医療センター。北九州市の中核病院は、産業医科大学病院、他に飯塚市の飯塚病院、久留米市の久留米大学病院と聖マリア病院があります。緊急外来に対応している病院数は、県内で140院以上です。
福岡市の公立校は、小学校で148校、中学校69校です。北九州市は小学校126校、中学校64校。
福岡市では、いじめや不登校に対する取り組みとして、こども総合相談センターを設置しています。臨床心理士などの相談員に電話などで相談可能です。
不登校問題には、こども総合相談センター内の学校適応指導教室「はまかぜ学級」、教育センター内の「まつ風学級」、玉川小学校・東箱崎小学校ににある「すまいる学級」でそれぞれ支援を実施しています。
「平成 31 年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の結果について」(https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/23432/1/31ndzenkokugakucyoukekka.pdf?20190906091917)によると、福岡の学力について、小学校調査では、国語の全国(公立)平均正答率 63.8%に対して福岡県(公立) 平均正答率 65%でした。算数は、全国(公立) 平均正答率 66.6%で、福岡県(公立)の平均正答率は67%。
中学校調査では、国語の全国(公立) 平均正答率は72.8%、福岡県(公立) 平均正答率72%。数学の全国(公立) 平均正答率59.8%、福岡県(公立) 平均正答率59%です。
学力は、ほぼ全国平均と言えそうです。
福岡県は、自然災害は少ない地域です。しかし、黄砂の影響を大きく受けます。
しかし、全く自然災害がないわけではなく、平成29年7月九州北部豪雨は、専門家でも予想外の場所で起きた災害で大きな衝撃でした。
地震はほとんどなく、最近では平成17年の西方沖地震くらいです。地震リスクが低いエリアと思われていますが、警固断層があるので、それなりにリスクはあります。しかし、実際に大きな地震が少ないため市民の防災意識は低め。行政が備蓄などをおこなっています。
福岡で最も影響を受ける自然災害は台風でしょう。しかし、福岡を通過する予報がよくでるものの、近年は最終的に進路がそれることが多く、直撃は少ないです。
三大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)から福岡県に移住し、移住支援金の支給要件を満たす方に向けた「移住支援金」が用意されています。転入先の市町に、移住支援金の申請日から5年以上、継続して居住する意思を有していることが要件のひとつです。
また、福岡市では、出産育児一時金として、子ども1人につき42万円が支給されます。
福岡の観光地といえば、太宰府天満宮です。「令和」ゆかりの地「坂本八幡宮」も太宰府エリアにあります。
もうひとつは、北九州レトロ。他にも北九州は映画の招致をよくしているので、好きな映画の聖地巡礼のような観光をすると楽しめるかもしれません。
宗像大社や「光の道」で有名になった宮地嶽神社も人気のスポットです。
福岡県全体の令和2年の刑法犯認知件数は27,627件でした。地域別に犯罪件数が多い順に紹介すると、福岡市博多区が最も多く2582件、うち凶悪犯は19件で窃盗犯が1748件です。次いで中央区2295件、うち凶悪犯9件、窃盗犯1672件。3番目に多いのが東区1932件、凶悪犯6件、窃盗犯1247件。ここまではすべて福岡市でした。4番目に多いのが北九州市の小倉北区で、全体が1640件です。このうち凶悪犯は13件で窃盗犯が938件。
参照元:[PDF]福岡県警公式サイト「福岡県 刑法犯 市区町村別 認知件数(令和2年中)[確定値]」
福岡市の人口は令和3年8月1日時点で1,620,127人です。令和3年1月1日は1,614,945人でした。そして、令和2年1月1日時点では、1,595,674人です。福岡市の人口は増加傾向が続いています。
一方、北九州市の人口は、昭和 54(1979)年以降減少が続いていて、高齢化が進んでいます。
福岡の公示地価は、2014年(平成26年)以降、上昇が継続中です。
過去5年間の上昇率を見ると、商業地は約81%増、住宅地は約34.3%増となっています。2020年1月1日時点の公示地価の全国平均は、商業地3.1%増、住宅地0.8%増でした。それに対して、福岡では商業地が16.5%増、住宅地が6.8%増。全国で見ても高い伸び率です。
博多駅周辺地区の「博多コネクティッド」による上昇を経て、現在は天神エリアの「天神ビックバン」という再開発中。価格は上がり傾向ですが、新型コロナウイルスの影響で高止まりしており、これがしばらく続く可能性があります。